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PPAP - PPAP(パスワード付きZIP送付) の使い方・オプション・サンプル

PPAP - PPAP(パスワード付きZIP送付)

パスワード付き ZIP をメールで送り、別メールでパスワードを送る「PPAP」が危険な理由と、クラウドストレージへの移行方法を解説。

概念図

PPAP(パスワード付きZIP送付) diagram

実例

典型的な PPAP: 同じメール経路でファイルとパスワードを送付

bash
1通目: 見積書.zip(パスワード付き)
2通目: パスワードは Abc123 です

推奨される代替手段: クラウドストレージのアクセス権限付きリンク共有

bash
Google Drive → 共有 → ユーザーを指定 → リンクをコピー

PPAP とは何か

PPAP とは、日本企業で広く行われてきたファイル送付方法の略称です。

文字 意味
P Password 付き ZIP ファイルを送る
P Password を別メールで送る
A Angoka(暗号化)
P Protocol(手順)

2020 年に平井デジタル大臣(当時)が中央省庁での PPAP 廃止を宣言し、民間企業でも見直しが加速しました。

しかし 2026 年現在でも多くの中小企業で慣習的に続いている のが実態です。

PPAP が危険な 4 つの理由

# 危険な理由 詳細
1 同じ経路で送付 メールが盗聴されていれば、1 通目(ZIP)も 2 通目(パスワード)も同じ攻撃者に傍受される
2 暗号化が弱い ZipCrypto は 数分〜数時間で解読可能。AES-256 対応ツールもあるが受信側の環境が対応していないケースが多い
3 スキャン回避 パスワード付き ZIP はメールゲートウェイのウイルススキャンを すり抜ける。Emotet 等のマルウェア配布手段として悪用されている
4 誤送信リスク拡大 宛先を間違えると ZIP とパスワードの両方が誤った相手に届く。多くの場合 機械的に連続送信 しているため取り消し不可

クラウドストレージへの移行

PPAP の代替として最も推奨されるのが クラウドストレージのリンク共有 です。

方法 メリット
Google Drive 閲覧者を Google アカウントで限定可能。ダウンロード禁止・有効期限設定も可
OneDrive / SharePoint Microsoft 365 環境との親和性が高い。外部共有ポリシーを組織で管理可能
Box 企業向けセキュリティ機能が充実。アクセスログ・権限管理が詳細

クラウドストレージの利点: アクセス制御(特定ユーザーのみ)、有効期限、監査ログ、誤送信時の共有取り消し、アップロード時のマルウェアスキャン。

PPAP 廃止の進め方

ステップ 内容
1. 経営承認 PPAP の危険性と政府方針を示し、廃止の承認を得る
2. 代替導入 既存クラウドサービス(Google Workspace / Microsoft 365)で追加コストなく移行可能
3. ルール策定 「リンクを知っている全員」は禁止、外部共有リンクに 30 日以内の有効期限を設定 等
4. 社内周知 全社メールで廃止を通知し、操作マニュアルを配布。取引先にも案内文を送付
5. ゲートウェイ遮断 移行完了後、パスワード付き ZIP の送受信をメールゲートウェイでブロック

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